Materialist Aesthetics and Memory Illusions

アメリカ人アーティスト、マイク・ケリー（Mike Kelley, 1954-2012）の作品集。ケリーは洞察力に富んだ理論家でもあり、自身の作品や1980年代、1990年代、2000年代の美学について多くの著作を残しています。本書『唯物論的美学と記憶のイリュージョン』は、アーティストに新たな光を当て、ほとんど経験的な哲学者のように、文章やアートを通して自分の立場を伝えています。ローラ・ロペス・パニアグア（Laura López Paniagua）は、細心の注意を払った学際的なアプローチで、ケリーの作品を唯物論的美学のスタンスとして提示し、アーティストの批評、声明、コメントと思想家の理論との間に思慮深い関係を織り込んでいます。ローラ・ロペス・パニアグアは、1995年から2012年に亡くなるまでのケリーの作品に焦点を当て、これらの作品を、ケリーがそのキャリアを通じて執着し、重要視していた「記憶」の概念と照らし合わせて分析しています。

ページ: 244
サイズ: 130 × 195 mm
フォーマット: ソフトカバー
刊行年: 2020
出版: Mousse Publishing