Ex Nihilo

イギリスのデザインスタジオOK-RMと、アメリカ人フォトグラファー 、ダニエル・シェア（Daniel Shea）によるコラボレーション作品。「Ex Nihilo」とはラテン語で「何もない（Out of Nothing）」を意味しています。ファッションブランド「1017-ALYX-9SM」から依頼を受け、革新的な制作プロセスと多様性のあるアウトプットを追求し、さまざまなモノが「何もない 」ところから現れているかのように見える謎を解き明かすフィクションとして制作されています。

「1017-ALYX-9SM」が作る服の原材料である天然素材が、どのようにして構造を生み出していくかをシェアが写真に納め、OK-RMが彼らの出版社「InOtherWords」の刊行物として制作。オフセット、リトグラフ印刷技術による重ね刷りを用いることで自由で有機的なイメージを描き出し、また中綴じ製本をあえて逆側に折り返すことで直線的であった物語を始まりも終わりもないようなストーリーへと書き換えています。フォルダの中に冊子と6枚のポスターが同梱されたデザインアプローチは、本というフォーマットを使ったインスタレーションのようになっています。2019年1月に行われた「1017-ALYX-9SM」のパリでのメンズコレクションでは、スタイリングの一部としてモデルたちが同書を手にランウェイを歩きました。

ページ数: 140 + 16
サイズ: 230 x 298 mm
言語: 英語
刊行年: 2019
デザイン: OK-RM
出版社: InOtherWords