H.R. Giger N.Y. City

1981年にH・R・ギーガー（Hans Ruedi Giger）自身の架空の出版社「Ugly Publishing Zurich」から出版された貴重なアーティストブックが、ニューヨークの「Lomex Gallery」で開催された「HRGNYC」展を機に再出版されたもの。

本書は、ギーガーが幼少期から心酔していたニューヨークへのオマージュとして制作した代表的な絵画シリーズ28点を、ギーガーのさまざまな旅の思い出とともに大判で収録しています。巨大な金属製のゴキブリや、地下鉄の車両が織りなすモノリシックな重機の迷宮といった彼の都市像と、イラスト、個人的な考察、報道記事の切り抜き、そして1979年に映画『エイリアン』がオスカーを受賞した際のハリウッド旅行の日記が並んでいます。

H・R・ギーガー（1940-2014）は、バイオメカニカルなクリーチャー、地球外の風景、不穏な性的機械などで知られるスイスのシュルレアリスム画家、彫刻家、セットデザイナー。50年以上のキャリアの中で、家具、映画の小道具、版画、絵画、彫刻など、多様なメディアを使用し、不思議の国のような没入感を持つ環境を作り出しました。1979年、リドリー・スコット（Ridley Scott）監督の映画『エイリアン』のコンセプトデザインでアカデミー賞視覚効果賞を受賞し、死と未来に関する彼の驚異的なビジョンが一躍有名になりました。

ページ: 48
サイズ: 280 × 395 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語
刊行年: 2022
出版: Kaleidoscope