Real Review 11

イギリスの建築家ジャック・セルフ（Jack Self）が運営する建築・文化の研究組織「REAL」が刊行する現代文化誌。アーティストのインタビューや、現代文化のレビュー、フォトエッセイなどが収録されています。本号のテーマは、「What to Believe」。

パンデミックによる集団的トラウマは、グローバル資本が日常生活の完全な商品化を加速するための口実となっています。すべてが売り物になっています。愛よりも商品、真実よりもスポンサーのついたコンテンツが多い。人類の歴史の中で、これほど多くの人々が現代の制作に積極的に参加することを要求した社会はありませんでした。これほど積極的にマネタイズされた現代社会はありません。

対処法として、私たちの多くは、現実から完全に離れ、オーダーメイドの空想やシミュレーションを好むようになりました。しかし、目を閉じればモンスターから見えなくなると信じているのは子供だけです。怪物が現実に存在する場合、目を閉じることでむしろ危険性が増すのです。

サイズ: 60 × 240 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語
刊行年: 2021
デザイン: Elif Tanman (originally designed by OK-RM)
出版: REAL