SHUKYU Magazine Life Issue

ちょうど一年ぶりの刊行となりました。当初は夏に刊行予定だったのですが、COVID-19の影響を受けて、このタイミングになってしまいました。

自粛期間が続く中、雑誌を通じて自分が何を伝えたいのか改めて考えていた時に、頭に浮かんだ言葉が「ライフ=命、生活、人生」でした。当たり前だった日常が変わってしまった現在、一人一人が「ライフ」について考える機会になっていると思います。

一方で、メディアやSNSを通じて様々な社会問題が報道されていますが、これらの問題は今に始まったことではありません。サッカー界でも同じような問題は昔から存在します。

今号では、人種差別、メンタルヘルス、ジェンダー、環境、貧困など、サッカーを通じて様々な社会問題に取り組む人たちにお話を伺いました。「社会におけるスポーツの価値」について語られる機会が増えていますが、ここに登場する人たちは、まさにそれを体現しているといえるでしょう。

この状況がいつまで続くか誰にもわかりませんが、いつか振り返った時に、あの時があったから今があると思えるように、今でき ることを少しずつ積み重ねていくことが大事です。そして、何かし らの理由で苦しんでいる人が周りにいれば、そっと手を差し伸べ られる気持ちが、何よりも必要とされているのではないでしょうか。

You’ll Never Walk Alone.

— Editor's Note 2020年11月