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SHUKYU Magazine Technology Issue
SHUKYU
「オレが手で決めたように見えたのなら、それは神の手だったのかもしれない」というディエゴ・マラドーナの言葉は、サッカー史における名言として語り継がれています。1986年W杯メキシコ大会準々決勝のアルゼンチン対イングランド戦で生まれたいわゆる“神の手ゴール”は、世界中で物議を醸しました。あれから32年、時代は変わり、ロシアでこのような疑惑のゴールが生まれる可能性は極めて低いでしょう。
サッカーの試合でも、テクノロジーの力が活用される場面が増えてきています。最近だとビデオ判定が良い例です。そのおかげで、より公正な判定を行うことが可能にりました。その反面、選手たちは目の前にいる相手とは別の存在を意識せざるを得なくなりました。それは“ビッグブラザー”による監視社会が現実になりつつある日常生活にも通じるのではないでしょうか。
我々サッカーファンも、試合中継を観るのはスマートフォン、日々の情報はSNS、さらにはAIが書いた記事を読む時代になってきました。50年後にはロボットがW杯に出ていたり、こちらの想像をさらに超える出来事が起きているかもしれません。
そうやって世界は常に変化し続けていますが、22人の選手がゴールを目指してピッチ上を走り回り、ボールを追い続けている限り、サッカーはサッカーであり、スタジアムで試合を観る時の熱狂と興奮はいつの時代も同じです。どんなにテクノロジーが発展したところで、サッカーが私たちを虜にするスポーツであり続けることに変わりはないし、これからもそうあるはずです。
— Editor's Note 2018年3月
ページ: 112
サイズ: 182 x 257 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 日本語、英語
刊行年: 2018
出版: SHUKYU
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