Marina Caneve: On the ground among the animals

欧州の生物多様性を保全する「ナチュラ2000（Natura 2000）」ネットワークを参考に、人間が自然の中で占める位置を研究するプロジェクト。このネットワークは、欧州連合（EU）が推進する一連の生態系回廊で、動植物や生物多様性を保護するために作られました。各国の国境政策を超えて、生態系の論理を第一に考えた国境を越えたコミュニケーション・システムです。橋はこのネットワークで最も重要なインフラの一つであり、動物たちが道路のような建築的障壁を乗り越えるのを容易にします。同時に、複数のフェンスや監視カメラが彼らの動きを監視・追跡し、見かけ上の自由な移動に疑問を投げかけています。このシリーズには、自然空間の風景写真や高架橋などの建造物の写真、研究者が設置した監視カメラが捉えた動物のスナップショットなどが含まれています。この作品は、人間が自然に対して及ぼそうとする力から生まれる緊張を探求しています。そのために著者のマリーナ・カネヴェ（Marina Caneve）は、インフラ建設、政策、移動の自由と自然保護の間の矛盾した関係を分析しています。

ページ: 288
サイズ: 170 x 240 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語、イタリア語
刊行年: 2024
出版: Fw: Books