AALTO – Aino Alvar Elissa - The Human Dimension of Design

フィンランドの建築家、アイノ（Aino）、エリッサ（Elissa）、アルヴァ・アアルト（Alvar Aalto）のデザイン哲学の物語は、建物とデザインが自然やそこに住む人々と完全に調和しているというものです。スタジオが活動していた時代から数十年の間に、まったく新しい次元の重要性を持つようになったこの意図は、この展覧会カタログが展開する基本原則であり、主要な関心事です。本書では、建築、アート、デザインは、一体化した全体の不可分の構成要素であり、その中心には人間がいます。彼らの建築物はアイコンとなり、世界中の建築家に影響を与えています。一方、スタジオの低コスト大量生産へのこだわりによって生み出されたデザイン・オブジェは、多くの家庭で使われ、現在も生産されています。

本書は、アアルト・スタジオがそのキャリアを通じて実現した12のプロジェクトのデザインと歴史を紹介しています。建築家としての功績に加え、アアルト夫妻は多作なデザイナーでもあり、時代を超越したエレガンスと機能性で賞賛される家具、照明、テキスタイルを幅広く手がけています。ガラスやファブリック、家具、照明、そして子供たちへの特別な配慮など、テーマ別にスタジオの活動を紹介しています。スタジオの作品を現代的に読み直すと、サステナブル・デザインが主流になるずっと以前から、アアルト夫妻はサステナブル・デザインのパイオニアであったということがはっきりと浮かび上がってきます。デザインへの人間味溢れるアプローチ、革新的な素材の使用、持続可能性へのコミットメントは、建築の分野に消えない足跡を残し、何世代もの建築家やデザイナーにインスピレーションを与え続けています。

ページ: 192
サイズ: 150 x 240 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語、イタリア語
刊行年: 2024
出版: Quodlibet